運動能力と遺伝

科学の雑誌「Newton(ニュートン)」を読んでいたところ、遺伝についてのおもしろい情報がありましたので、このブログの人向けにまとめてみました。

能力は生まれつきか環境か

何をやるにせよ、素質というものがありますね。最初からうまく物事をすすめられる人、すすめられない人。これは得意だけど、あれは得意じゃないなど。

筋肉がつきやすい人、つきにくい人。

結論から言いますと、素質というのは遺伝情報で決まってしまいます。その人の何が得意かは、生まれた瞬間から、もっと言えば受精した瞬間に決まります。

そのために100%同じ遺伝情報を持つ一卵性双生児は、顔つきだけではなく、身長、体重、握力や持久走、50m走にボール投げの距離、はたまた理科と社会の成績まで似通るのです。

環境のせいとは言えないのか

ここでわいた疑問が、一卵性双生児は当然二人とも同じように育てられているために、環境が一致しているので遺伝だけで似ているとは言えないのではないかというものでした。

同じ食生活に、同じ遊びや運動をする機会が多いわけですから。

そこで文中では、二卵性双生児を対照に出しています。詳しい話は省きますが、二卵性双生児は遺伝情報の50%が同じです。二卵性双生児も双子ですから、同じように育てられて成長していくわけです。

ところが一卵性双生児と二卵性双生児は同じ双子として育ちますが、はっきりと能力の類似度に差がつくわけです。二卵性双生児では、一卵性双生児ほど数値が並ばないのです。

このために同じ環境だから近い数字になるわけでなく、遺伝情報が同じだから近い数字になるという理屈は正しいのです。

速筋・遅筋の割合も

速筋・遅筋、白筋・赤筋についてでお話しした、短距離向きか長距離向きかも遺伝情報で決まっています。

名前は覚えなくてもいいですが、筋肉をつくるタンパク質のαアクチニン3の設計図であるACTN3遺伝子というのがあります。

ちょっと難しいですけど、この遺伝子には通常型のR型と、αアクチニン3を作れないX型があり、ACTN3遺伝子にはRR,RX,XXの3通りがあります。

オリンピック選手を調べてみると、スプリンターにはRRの人が多く、マラソン選手などにはXXの人が多いことがわかったのです。

それもそのはずで、αアクチニン3は速筋にしか存在しないからです。つまりRR型の人は速筋をたくさん持つことの裏返しです。

また地域によって差があるのもおもしろいですね。国によって得意な種目がありますが、設備や環境だけじゃなく遺伝子の情報によるものもあるという事がわかります。

自分がどのタイプか知りたいところですが、きちんとした設備がないと調べられないようです。残念!

筋トレ向きは

同じように筋トレをしても、速筋をたくさん持つ人は、早く太くたくましくなれます。じゃあ素質がないやつは努力しても無理なのか、と言いますと。

そうではありません。

たしかに幼少期には身長体重、運動能力に差はありますが、経験や環境というものはそれを大きく覆します。子供の頃はそっくりの双子も、大きくなるにつれて違いがいろいろでてきます。

同じ人間だって、家でゴロゴロしてれば太りますし、運動すれば引き締まります。素質がある人よりも大きな努力をすれば、身体能力は逆転することは可能です。

しかしそれが世界トップクラスともなれば、みんな努力してますからわずかな素質の差としてついてしまうというだけです。

ライバルのあいつに勝つのは、あなたの努力次第です。

「運動能力と遺伝」の評価です。

この記事は2010.02.01 Mondayに更新されました。

運動能力と遺伝にコメント

ken | 2010/02/23 10:23 PM
ロッキー4の役者さんは、カットばりばりの体作りだったんでしょうかね。ボディビルダーの減量期みたいですよね。脂肪の下に豊富な筋肉があるのなら、その方法が一番手っ取り早いですから。

comeさんは順調だと思います。大変だとは思いますが、その調子で続けていきましょう!
come | 2010/02/23 01:53 PM
早速の返事ありがとうございます.
 
 なるほど.そうですか、痩せマッチョな感じに仕上がればと思ってたので、良い方に考えます.

 引き締まった身体と言えるか分りませんが、成長の止まった17歳の頃からウエストサイズは今でも変わりませんね.
 ただ 腹筋が浮き出てるほどではないです; 見た目重視で数字は気にしないのですが、体脂肪率は2年前12%台だったのが今は16%台です.

ファイトクラブに共感できる女性はいないでしょうね 同感です. まぁ 僕も韓流ドラマには共感できませんけどね.^^;
 韓流ドラマと言えば、ヨン様も凄い身体してましたね.今は分りませんが. 最近体調を崩したと言う報道を何度か聞きましたが、身体作り時の副作用的な噂も聞きました…  あくまで噂です.

 ロッキー4に出てきたソ連のチャンピオンのドラコ役をやった俳優は、役作りの為の身体作りで、10日間の断食をし、プロテインをとりながらの筋トレを遂行したところ、身体がガンガンとプロテインを吸収し、役作りに成功したと話してました.
 20年くらい前の話しですけどね.

 余談が長くなりすいません^^;

 ご活躍をお祈りします.
 
ken | 2010/02/21 11:12 PM
>>comeさん
いつもコメントありがとうございます。時にはcomeさんに教えていただいた事もあり、私自身も参考になっています。

二年で6キロの増量なら理想的なペースと言えますよ!この記事を読んでください。
http://purotein.com/log/eid88.html

余談ですが、ファイトクラブって映画は女性には理解できないでしょうね〜。理解されたくないですしf^_^;あの時のブラピは締まっててかっこいいですよね。次作の『トロイ』ではちょっと脂肪ものってる感じです。

さて、やっぱり太りやすい人のほうが筋肉もつきやすいと感じます。これは栄養の消化、吸収のよさが、太りにくい人よりもいいためです。

しかしえてしてそういう人は、腹筋が割れないなど別の悩みを抱えたりします。おそらくcomeさんは、身体は引き締まった状態のまま発達しているのではないでしょうか。それぞれメリット、デメリットがあると思います。

筋肉の落ち方については、あまり知識がなく答えられません。申し訳ございません。筋肉のしくみを考えると、どちらも変わらないのではないかと思うのですが…。
come | 2010/02/20 11:25 PM
本格的に筋トレを始めると同時期に、このサイトを知り2年になろうとしています。
 サイトの記事を鵜呑みに実行し、週3回のジム通いを続けた結果、176cm 58kgだった体格が64kg弱にまでなりました。

 見た目にも変わり、妙な自信のようなものがつき、日々の生活が1割増しに幸せに過ごせているように感じています。

 とても感謝しています。ありがとうございます。

 ただ 一方で結構がんばってる割りにこんなものかと思ってしまったりもします;
 それなりにお金もかけ、筋肉痛で浅い眠りの夜を過ごし、コンビニでランチを買うのに栄養不足かと思いフライドチキンを買い足したりしたりして・・・

 このペースでファイトクラブに出てくるブラッド・ピットのような体になるには、あと何年くらいがんばればよいのやらと^^;

 自分では太りにくい体質だと思うのですが、太りにくい体質と、筋肉の成長とは因果関係はありますでしょうか?
 筋トレにブランクが空くような時に、筋肉の落ち方は、太りにくい体質の場合、特別な関係性はありますでしょうか?

 見解をお持ちでしたら、お聞かせ願えればと思います。 宜しくお願いします。